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戦没者慰霊と平和の鐘鳴鐘

 浄土宗では、平成18年1月の劈頭宣言において、毎月25日を世界平和念仏の日とし、正午にお念仏を称え、鐘をつきましょう・・・との方針がだされました。
 慶蔵院でも8月より開始。合わせて毎回、戦没者慰霊をすすめていくことにしました。慶蔵院の過去帳には、67名の戦没者の菩提が残されています。この3月で、32回を重ねることができました。


 午前10時前より、木魚念仏、住職の講話、11時半より12時まで
オリジナル「差定」にもとづいて行われます。差定は、仏教聖典からの引用、ご詠歌、詩の朗読です。正午に、参加者一同で鐘をつきます。常時、十数人の参加があります。
 昨年の10月、土曜日の子ども会と日程が重なったため、
子ども会用の戦没者慰霊「差定」も作成。子ども会 第二部において、子どもたちにも参加してもらうことができました。

第42回戦没者慰霊・平和の鐘鳴鐘 2月25日

参加者、4名。

 講話は、中野善英上人の遺墨集「和」より、「春を待つ心」を取り上げました。
春が来るとモノみな動き出すように、阿弥陀様の清浄光の働きによって、私たちの感覚は、美化され、感性は浄化されていきます。南無阿弥陀仏とお称えすることによって、私たちの六根が清浄になります。
 人間は自分さえよければと、自分優先の生き方をしていますが、大自然はともに助け合い、いたわりあって、他を生かそう、育てようと働き続けています。
このいのちの根元を畏敬の念をもって帰依、礼拝、合掌して生きていきたいものです。

第36回戦没者慰霊・平和の鐘鳴鐘 7月25日

 今日の参加者は、6名。
浄土宗、宗祖法然上人800年大遠忌の記念曲、作詞・作曲 さだまさし「いのちの理由」を紹介、「あなたのいのち」に替えて、9月頃からこの歌を最後に歌っていきましょうと提案しました。今日はじめて、テープに合わせて歌ったのですが、「しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ」の所は、音程が高くて声が出ません。カラオケなら音程を下げる装置もついているのですが…、どうしたらいいでしょうか。検討課題となりました。

「悲しみの花の後からは、喜びの実がみのるよに」
「悲しみの海の向こうから、喜びが満ちて来るように」

 みんなが幸せに生きていくことができるようにと願っている曲になっています。これはいいのですが、そのことを常に願って無量の光を投げかけてくれている阿弥陀如来の存在が、「愛しいあなたに出会うため」と、どのようにでも取れる表現に終わっている所、もっと具体的であっていいのではないかと思います。
 また、「私が生まれてきた訳は」と繰り返していますが、私たちは、生まれ変わっていく存在であること、生きることとは生まれ変わるということと思っている私にとっては、これだけでいいのだろうかと感じさせられる内容となっています。歌いながら、実践しながら、追究していきたいと思います。

明野地区、憲法9条を守る署名活動
 午後3時30分から1時間 参加者3名、二つの班に分かれて署名に入る。
 集まった署名の数  17世帯 26名

第35回戦没者慰霊・平和の鐘鳴鐘 6月25日

 この日、私は、大正大学同窓会の理事会に三重県支部長の代理として参加しなければならなくなりました。急遽、戦没者慰霊を欠席。
 こんな時にもHさんがいてくれます。お念仏を称え、差定に従って、すべてをすすめてくれました。 前の晩には、何を話すかもいろいろと考えて下さったそうで、「無縁墓の整備についても話そうと思っていたのに、いざ本番となったら何もしゃべれなくなってしまって…」と笑って見えましたが、6月に戦死された4名の方の戒名も、ちゃんと読み上げてくださいました。


 参加者は8名。釣鐘を取り巻くように整備した無縁墓が静もる中、皆さんが平和の鐘を鳴鐘して下さいました。

第34回戦没者慰霊・平和の鐘鳴鐘 5月25日

 Yサンが10時にきてくださって、準備が早く整いました。10時半前から、木魚念仏を続けて皆さんを待ちました。参加者6名。

11時からの法話は、中野善英上人遺墨集「すべてこの内」より、

「ズズの糸は 外に見えておらぬが 蔭から沢山の珠を つなぎとめている。
この一本が切れたら 沢山の珠はバラバラ どうぞ この一本の糸になって下さい。それがお念仏です。南無 南無 南無 南無 」

 一つ一つの珠をつなぎとめているのは、みえないところにある一本の糸。私たちもまた、この一本の糸のおかげによって、一人ひとりが生かされているのではないでしょうか。このことを南無阿弥陀仏と、しっかりと受け止めることのできるわたしたちでありたいものです。
 無縁仏の整理の中で、三基の戦没者の墓石が出ました。これは埋めてしまわないで鐘楼の周辺の適当な場所に置きたいと考えていますが皆さんどう思われますか…とお聞きしました。工事はすすんでいますので、ここ一、二週間の間に判断する必要があります。

第33回戦没者慰霊・平和の鐘鳴鐘 4月25日

 4月25日、朝から大雨、本堂の縁もびしょぬれ。ここから上がることはできません。戸を開けると、吹き込んできた南風に、書類が吹き飛んでしまう状態です。玄関に回ってもらう貼り紙をしました。
 今日は、何人の人が来てくれるのだろうか・・・と思いつつ、掃除をしながら、準備を整えました。4月の戦没者は3名です。Hさんが、守さんの塔婆供養をしてくだり、9名の参加がありました。
法話には、中野善英上人遺墨集「和」より、

 「海は生きている。丘は生きている。空も生きている。
  生きているものは、皆働く、皆、成長する。
  活きているものを対象とするのには、  
  自分も常に、活きておらねばいかぬ
  自分も活動し、成長しておらねばいかぬ。
  そうでないとついて行けぬ。リードすることは出来ぬ。」

をとりあげました。
 私たちは、み仏のおおいなる願い、おかげの中に生かされています。
決して自分一人で生きているのではありません。天地は一心一体です。
雨は川となり、私たちの飲水となり、同じ空気が、植物の中にも私たちの中にも入ります。
 生かされていることに気がつくことによって、私たちは、昨日の私から今日の私へ生まれ変わることができるのではないでしょうか。
 真実に生まれ変わり、聞こえない声ない声を聞き取って、私たち一人ひとりが、それぞれに「なすべきことを成しゆく」ようにしたいものです。

Report

2009〜2010

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6月25日 第35回戦没者慰霊


一会館

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