HOME > 涅槃会

2010年 2月22日

 参詣者、32名

 午後1時より、涅槃会法要 全員で差定に従ってお経を唱え、木魚念仏を行いました。
 午後2時より、小滝和代上人より、涅槃会和讃のご指導と講話をいただきました。
 午後3時より、澤井祐浄上人による講話。

講話の内容

讃題「仏心とは大慈悲これなり」

導入 ーー

  • 福井は雪、スノータイヤは四カ月必要、今日6時過ぎに出発して伊勢 に。暖冬との予報が全く外れ、大雪の北陸、除雪がおいつかない。毎朝、雪かきをしないと車がでられない。カメムシが昨秋に大発生すると大雪といわれてきたが、そのとおりであった。

比喩 ーー

  • 雪に関するちょっといい話。群馬県の中学三年生の女の子が根石川県にある能登空港パイロット養成学校を受験するため母親と新潟まで出た。ところが、寝台特急が雪のため運休。二人で長距離トラックの運転手にたのんで、金沢までのせてもらう。ところが金沢で乗り継ぎがうまくいかない。運転手は、学校まで走ってくれて、試験開始10分前に到着することが出来た。その運転手の名前は横山さんとしかわからない。横山さんは、自分の仕事を省みず、仏の心で走ってくれた。

法説 ーー

  • 慈悲.慈とは、人と人との結びつき、きずな。いつくしみ。与楽。悲とは、抜苦、苦しみを除く。同悲同苦、自分の悲しみがわかってもらえると、苦しみが除かれる。

比喩 ーー

  • 遠藤周作 「この私の心の悲しみはだれにも分かってもらえない。人生は悲しみ苦しみの連続」

因縁 ーー

  • ある一人の人物の生い立ちから学校生活、引きこもりを経て、職人・契約社員、寺への居候から神父さんになるまでの一生を語る。

合釈 ーー

  • 「神は人間に乗り越えられない試練は与えない」と言って神父になった。阿弥陀様は、試練・困難・苦しみを与えるか。この世は、四苦八苦。四苦とは…、八苦とは…、浄土宗「コールマイネーム」より、仏の心、大慈悲。

感想 ーー

  • よくわかる具体的なお話であり、言葉も明瞭、歯切れもよく、澤井上人の思いが聴聞者によく伝わったと思います。みなさん、感歎の声をあげたり、うなずいたりしながら、お話に聞き入っていました。次回もまた澤井上人に来ていただきたいという声がたくさんありました。


  

2009年 2月22日

 涅槃会には、5人の上人が来て下さいました。

津市(美杉)の上人には、「お釈迦様の生涯のお話」
奈良県天理市の上人は、「お念仏をお称えすることの大切さ」
四日市の上人は、水の中にいるヤゴには、トンボになって飛んで行った外の世界のことは分からない。私たち人間もヤゴのように、人間界の中だけでものを考えていて、外にある極楽という別の世界が信じられないのかも・・・・・と。トンボの写真をスクリーンに映し出しながら、お話をしてくれました。
滋賀県長浜市の上人は、自分で作った紙芝居「ねずみ経」と「くもの糸」、それから地元に伝わる狸の紙芝居を演じてくれました。人形が出てくる紙芝居で聴衆を「紙芝居の世界に引き込んでくれました。
福井県武生市の上人は,ご自身の病気の体験話をもとに、自分が母親の「苦しいか、苦しいのやったら一緒に死んでやるよ。・・・・」という言葉に心を打たれ、御本尊阿弥陀如来の慈悲のまなざしに出会うまでの実体験を語ってくださいました。