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大念仏

第2回大念仏

2009年(平成21年)10月24日(土)

 80名を超える方々の参加がありました。

 午前10時、木魚念仏ではじまりました。「今日の大念仏のキーワードは『不離仏』です。念仏は不離仏の義なり。お念仏を称えている間は、阿弥陀様と私たちとが離れ離れになりません」との挨拶をさせていただきました。
 午前10時20分より、山岡式健康体操の導入指導を山岡和知上人にお願いしました。
「人生にはまさかの坂があります。そのときあわてなくてもよいように、自分の体を呼吸法にもとづいて、日頃より鍛錬しておきましょう。息を吐くことだけを考えて呼吸をしましょう」

 午前11時より、土屋正道上人による法話。

「大念仏は、呼吸と脈搏とを元とした発声法によって、全身が一体となり、天地の大生命活動と貫通する、心身の大調和を来たす口称念仏法である」と、

 中野善英上人の「大念仏の唱導」を参加者とともによみ合わせつつ、大念仏についてお話をいただきました。「天地は一心、一体、一生命、一活動なり」、一つの花の生命は、上が下を助け、上は下のため骨折り、相寄り助けて、地上も地下も、枝葉も同時に育っていっています。
 そして、実際の大念仏の指導へと入っていただきました。お念仏を通して、私たちが常に目ざめ。生き生きと生かされていく、どんな困難なことがあっても、扉を開けて前に進んでいくことができるマスターキーにあたるもの、それがお念仏といえましょう。

 13時より、境内で山岡式健康体操の体験をしました。午前中に説明していただいた呼吸法に添って、普段動かさない筋肉、使わない筋肉も、左右平等に動かしてやることの大切さをお話下さいました。

「特に大切なのは足の裏、自分の体を一日中支え続けている足、この足を、しっかりともみほぐしてやりましょう。」

 13時30分より、大念仏。これも境内で行いました。空気をいっぱい吸って、大きな声を出して、「仏さまに自分の中の汚いものすべてを持って行っていただきましょう。」


 13時45分より、土屋正道上人の法話。
「仏教はわけない考え方、それを縁起といいます。すべてはつながって起こります。すべてが、共にあるのです。子のことに気がついたのが阿弥陀仏。」
「お釈迦さまは、生命はなくならない。生命は永遠につながっている。」と私たちに示してくれました。
「亡くなった人とも、私たちは常にともにあるのです。永遠の生命の中に生かされていることを理解できた人は、より良く生きていこうと、一歩踏み出すことができるのです。その一歩の積み重ねが、目覚めた人仏陀への道なのです。」
「お互いに拝み合う関係がうまれてきます」

 14時45分、大念仏。そしてひきつづき、三回目の法話をいただきました。お念仏を称えれば美しくもなれる…。まずお称えすることから始まります。法話の最後には、「我らが使命」と「掲げて行かん」を歌い、お念仏の声の中、第二回大念仏を終了しました。
 来年は、10月30日の土曜日に行います。楽しみに…。

文章:慶蔵院活動日記より 大念仏その1大念仏その2

第1回大念仏

2008年(平成20年)10月11日(土)

 東京、観智院住職、土屋正道上人にご指導いただき、第1回大念仏を開催しました。午前10時より午後4時まで、80名の参加者がありました。
 この「大念仏」を創唱したのは、明治31年愛知県に生まれた、中野善英上人です。善英上人は、各地を求道遍歴の末、昭和10年頃から比叡山に入り、「念仏が変わらないと、信仰も変わらない」と念仏行に精進し、

「自分というものを全体として信仰にできあがらして下さるお念仏」
「自分を土台から固め上げてくれるお念仏」
「自分を根元から築き上げてくれるお念仏」

が「大念仏」だと,身の構えを坐禅の坐法に、呼吸を静坐の丹田呼吸に置き、念仏を信念より行ずる「大念仏の唱道」に至りました。土屋正道上人は、この「大念仏」を今日に受け継ぐ第一人者です。