境内の四季20090203 of 慶蔵院<境内の四季>

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2009.02~03

2009.3.31

馬酔木の花

馬酔木
 馬酔木の花が満開です。この花に最初に出会ったのは、高校に入学したとき。坂をのぼりつめた正面にこの花が咲いていました。古典の授業で先生が、登校のとき坂の上に咲いているでしょう。あれが馬酔木です・・・と教えてくれました。その後、高校の教師になって、担任をしている生徒5~6人と一緒に、近在の山に登ったとき、頂上の岩場を越えた奥に、満開の馬酔木の樹林のトンネルに出会いました。このときの感動、忘れられません。
 住職になって、隣との境界に自然な形の庭らしきものをつくったとき、植えたい花木として指名した一つがこの花です。
            下駄はいてのぼる坂道馬酔木咲く  格也

2009.3.27

櫟の芽吹き

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 境内の大木の中で、ひときわ目立つ3本の櫟があります。2本は裏側に、1本は表の鐘楼の脇にあります。まず他の大木に先駆けて、裏の2本の櫟が一斉に芽吹きました。初夏には甲虫類の集まる樹です。特に「カブトムシ」が、たくさん捕れます。この50年間、どれほど子どもたちの心をワクワクさせてきたことでしょうか…。
 自分の網で、早朝や夜半にさがし捕れた喜びは格別です。



2009.3.26

通草(アケビ)の花

境内の四季・20.3.26 アケビの花 001.JPG
通草の花が咲いています。一昨年、樹にまきついていた蔓をはずして、樹と樹の間に紐をはり、はわせてみました。その時は、紐ばかり目立って不評でしたが、今は紐も目立たなくなり、今年、見事に花をつけてくれました。受粉させて秋の実も楽しみたいですが、少しだけ、この蔓わけていただいて、生け花にも楽しませてもらいます。
              紐這はせ通草咲かせり村の寺  格也

2009.3.24

白木蓮

境内の四季・桜・白木蓮・木蓮 008.JPG
 近所の白木蓮は、枝いっぱいの花が咲き終わり、すでに散りかけているというのに、慶蔵院の白木蓮は、5つ6つの花がやっと咲きかけたところです。この樹は、今、花を咲かせることより、大地に根を張ることに力を尽くしているのでしょう。「なんとしても寺に、自分の代わりにこの樹を残したい」という、一人の檀家さん、T婦人の願いから一昨年移植された白木蓮です。

2009.3.23

山門と裏門横のソメイヨシノが開花

境内の四季・桜・白木蓮・木蓮 004.JPG
 昨日の大風がうそのように晴れ渡った朝、朝日に照らされ、山門にかかるようにのびた桜が開花。裏門を入った右脇にある桜も開花しました。裏門左脇、鐘楼横の桜はまだです。
 一会館前は山桜ですから、咲き出すまでに葉が出ます。開花時期は、2、3週間後くらいでしょうか。

2009.3.21

バイモ

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 3月になると、貝母(バイモ)が薄黄緑で鐘形の花をつけます。中国原産の多年草ですが、野生化して広がっています。小さな球根でどんどん増え、まだ春浅き、奈良のお水取りの冷えの中、木の根元や花壇の隅で一斉に咲きだします。

三椏(ミツマタ)

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 樹皮繊維が和紙の原料になることで知られています。ジンチョウゲ科の低木です。枝が三つに分かれるので、この名前が付けられました。葉に先立って、黄色の筒形をした小花をつけます。
 滋賀県のあるお寺の参道には、三椏がいっぱい植えられていました。

公孫樹(イチョウ)

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 秋には「ぎんなん」をいっぱいつける、樹齢(推定)100年の公孫樹の枝が、この時期、新芽が出る前、枝先ばかりか太さ2~3cmのところで折れ、風が吹くとボロボロと境内に落ちます。
 樹齢のせいだろうか、と思っていたのですが、今日(3月21日)大発見。落ちた枝が車にひかれ、半分に折れた枝の中から、2匹のハチが出てきたのです。1匹は車にひかれて虫の息。1匹は枝にもぐっているところをひっぱり出して、写真におさめました。その直後、羽が乾いたらしく、飛び立ちました。名前はわかりませんが、この2匹のハチがいた枝は、内部がぽっかりと、空洞になっているのです。これでは枝先が枯れて落ちるのも無理ありません。公孫樹は大丈夫でしょうか。
 見上げると、そんなことどこ吹く風かのように、新芽の時期を待っている枝が、たわわに揺れていました。

2009.2.12

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