境内の四季2010年7月 of 慶蔵院<境内の四季>

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2010年 7月

2010.7.24

サルスベリ

サルスベリ
無縁仏・開山上人・歴代上人の墓が整備された記念にと、出入りの植木屋さんが届けてくれて、植えていってくれました。墓に向かって右側の敷地から、開山・歴代上人の墓域の上に枝を伸ばしています。今日、最初の花が開きました。
 覗きに来てくれた植木屋さん。「咲きましたね。いいもんですね。こうしてここに咲いているのは…。よく合っています。」と満足げ…。
 この花の下には、行方不明であった胴体が、40年ぶりに見つかったお地蔵さんも、修復されて立っています。
 六地蔵そこへ枝伸ぶ百日紅

2010.7.14

キンカンの花

キンカンの花
  満開の花です。昨年は、大きな実に注目したのではなかったかと思いますが、花の時期は見忘れていたと思います。というのも、あまりはながさかなかったのではなかったか…。ところが今年は、びっしりの花です。早春の頃に枝をすいてやったことも原因しているのかもしれません。虫がつかなかったことによるかもしれません。
 祖父から教えてもらったあそび歌。「みかん買ったら皮やるぞ、キンカン買ったら実やるぞ」。表記すればこのようになりますが、これを関西弁で「みかんコオタラ、皮やるぞ、キンカンコオタラ、みーやるぞ」と歌います。でも、境内のキンカン、皮も実もおいしくて、種だけだして食べています。
 金柑の花やまつはるわらべ歌 格也

2010.7.12

モクレン

モクレン
この木蓮、昨年の夏、無縁仏の整備中に咲きだして、皆を驚かせた木蓮です。今年も咲きだしました。春先に咲く木蓮がどうして…と、不思議に思ったものでした。
 その真相がわかりました。出入りの植木屋さんが教えてくれました。この木蓮、年に3回咲くそうで、春先の花は少ないが、この時期しっかりと花をつけ、もう一回咲くというのです。やっぱり、その道のプロです。植木屋さん、ついでに周りの雑木の枝も剪定していってくれました。樹木へのいたわりの気持ちが、こちらまでつたわってきて、ありがたい気持ちになりました。
 真夏には真夏を好み咲けるあり 格也

2010.7.11

グロリオサ

グロリオサ
一日に1回は顔を出してくれるSさん。多い日には3回も来てくれることもあります。いろんなことを話してくれます。もっぱら私たちは聞き役ですが、必ず最後には地蔵さん、無縁さん、ご本尊をお参りして帰って行かれます。足元を心配する私たちのことを、逆に、いろいろと心配してくれます。「だいじな体やよってに、気をつけてえな。」何度も、何度もそういってくれます。このSさんが育てて、持ってきてくれたのがこのグロリオサです。葉のさきが蔓になっていて、いろいろな所に巻きつき伸びていきます。写真は、玄関横の銀木犀の木に高く伸びている様子です。そななSさんもグロリオサのことはすっわすてしまっています。
 植えしこと忘れていても夕立雲 格也

2010.7.3

ムクゲ

ムクゲ
山門の左側、高塀の後ろにかなり古木になった槿があります。今年の咲き始めが3日でした。今年こそ、植木屋さんの枝切りを止めようと思っていながら、この木に対する指示を忘れてしまったため、また、高塀にそって枝が刈り込まれてしまいました。道に張り出していく枝は切り取らねばなりませんが、上や横に伸びていく枝はどんどん伸ばしてやりたいと思います。今年こそ…枝を張らしてやることにします。
 槿は、6年ほど前に裏庭にも3本植えました。しかし、ほとんどおおきくなっていません。
  引き売りや高塀越しに槿咲く 格也

2010.7.1

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ
この花は、暑い日の真昼の太陽の下に咲いているのが似合います。境内の高塀の上を這うように、他の蔦の上に上にと伸びていく、その生命力に引かれます。
 出入りの植木屋さんと、話し合っている計画があります。棚をつくろうというのです。藤棚など優雅な花の棚ではなくて、このノウゼンの花とアケビの花の棚を作りたいと思っているのです。10月の時期を選んで着工しよう、それまでにお互いにイメージをふくらましておこうと話し合いました。枠は、木の枠にすることに決めました。
 昼寝するものはしてをれのうぜん花 格也