境内の四季2010年8月 of 慶蔵院<境内の四季>

HOME > 境内の四季2010年8月

2010年 8月

2010.8.19

ナツズイセン
ナツズイセン
今年も無縁仏の後ろに、みごとな花をさかせてくれました。昨年、無縁仏の墓の整備を行った際、寺世話人の堀江さんと、一つ一つ墓石を抱かえて、形状別・年代順に埋め戻していった場所です。かなり土を掘り返した場所ですが、ちゃんと今年も咲いてくれたのです。
 この日、私は知恩院に行って留守だったのですが、地域の歴史研究家である濱口主一氏を中心とする十数名の方々が、石造物調査に見えました。すると打合せもしていないのに堀江さんが顔をだしてくれ、調査が済むまで手伝ってくれたと言います。
 「おっさんのかわりに、知らんことようけおしえてもろた」と堀江さんの弁です。
 石仏のかたち様々夏水仙 格也


2010.8.14

タカサゴユリ
タカサゴユリ
何という生命力、あっという間に境内のあちらこちらに広がっています。昨年の倍の数をはるかに超えているのではないでしょうか。真夏の日差しをものともせずに咲いている姿は、力強くもあります。
 8月15日に開眼供養を行った涅槃像の供華としても利用させてもらいました。涅槃の姿によく似合っていたと思います。
 白き百合よく似合いをり涅槃像 格也


2010.8.3

クマゼミ
クマゼミ
 子どもの頃には貴重な蝉であったクマゼミが、このごろでは手でつかむことのできるほどの数と場所で鳴いています。昔は、高い樹の天辺の枝先でしか鳴かなかったものです。6月5日、数え年61歳で、往生されたユキちゃんは、木登りの名手で、そんな枝先のクマゼミをエビ網で、みごとに採取したものです。
 いま、そのお孫さんが、クマゼミを追いかけています。走り方も、昔のユキちゃんのようです。そっくりです。
 この桂の木に三匹とまっています。クリックしてみて下さい。この後、妻が手づかみでクマゼミをとって、お孫さんに手渡しました。
 人蝉もひとつながりのいのちかな 格也

2010.8.2

ミョウガ
ミョウガ
 7年前、ここに4~5本の茗荷を植えました。真夏草が伸び放題になってしまう場所で、草に埋もれながらも、数を増やし続け、いまでは、根元に咲く茗荷の花を採って食べることができるほどまでに増えました。
 昔は、藪の中にも沢山あったのですが、今は、ここだけです。食べ過ぎることをよく注意されたものですが、酢味噌をつけて食べる茗荷は格別です。ネギの代わりにひやむぎの薬味にしてもおいしいです。毎日のように昼の食卓に上っています。
 花茗荷溝を流るる水の音 格也