境内の四季2010年9月 of 慶蔵院<境内の四季>

HOME > 境内の四季2010年9月

2010年 9月

2010.9.27

ハナミズキの実
ハナミズキの実

2010.9.26

ヒガンバナ
ヒガンバナ
 境内の周りの木陰や隅に咲いている彼岸花を、ほんとうに美しいと思います。暑い夏が終わり、ひんやりとした風の中で、かたまりとなって赤く咲きだす彼岸花。
 今年の夏が、ことのほかに暑かったせいか、咲きだすのがかなり遅れました。今がまっさかり。昨年、整備した無縁墓を取り巻くように、日陰を赤く染めています。
 一年の中のほんの一時期を鳴きとおすのが蝉であるなら、咲きとおすのが彼岸花。時は今、ところ足元に、いのちの光を集め、咲き誇ります。
 曼珠沙華ところ足元咲きとおす 格也

2010.9.4

オトシブミ
オトシブミ
今年、オトシブミの多いのには驚かされます。去年は、桜の木の下で一つ見つけただけだったのですが、何と今年は、8月の末から、桜、山桜、黄金樹の葉を葉巻状に丸めた、大きなオトシブミが毎日のように落ちるのです。見上げると、枝先に何個もオトシブミがついているのが下からも見受けられます。
 オトシブミって、葉を巻いて中に卵を産んだら、葉の軸を噛み切って下に落とすのだと、どこかで読んだように記憶しているのですが、境内のオトシブミは、樹についたままのものもたくさんあるのです。
 長さも10センチほどの大きさのものまであります。境内にどんどん入ってくる車にひかれてしまいますから、見つけては草むらに投げ入れることにしています。
 オトシブミ落とされてをり輪立ち痕 格也

2010.9.2

初めてのドングリ
クヌギのドングリ
 10年ほど前になります。本堂の軒下に櫟の木が芽を出しました。それを大事に残しておいたところだんだん大きくなり、人間の背の高さほどになりました。その頃から、枝を本堂にそって横に伸ばしてやろう思い、気をつけてきました。それでも、やはり脊も高くなり、いまでは屋根にたっするほどにまでなりました。
 上に伸ばすことはここまでにして、今後は、本格的に、本堂への西日を遮ることができるように横に、横にと、さらに枝を伸ばさせていこうと思っています。
 その櫟の木が、今年初めて実をつけていました。
 みんみんや横へ横へと伸びる枝 格也

2010.9.1

ヘメロカリス
ヘメロカリス
 昨年は8月23日に開花しています。今年は、今朝の開花となりました。これも、今年の百年ぶりの暑さのせいでしょうか。暑い、暑いと言っていても、確実に吹く風や空の色、そして日照時間は確実に変化しています。このことを私たちに目に見える形で、はっきりと示してくれるのが季節の花です。
 自然の変化を感じ取るセンサーを、草花はどこに備えているのでしょうか。真夏に咲くノウゼンの花の色に似ています。しかし、黄色が多い分だけ、秋を感じさせる花だと思えるのです。
 黄の色の少し多い目秋の花 格也